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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

翻訳

コンテンツを翻訳する話があって、読者でもある友達に意見を募った。
「不可能に思える」と言う。
そうかも・・・と、思う。

昭和から平成に変わる頃、私は情報バラエティ番組のディレクターをしていた。
文章書く事自体が大嫌いだった私も、仕事ならば仕方がない。
で、覚えた書き方が今のやりかた。
喋り言葉を、そのまま文章にしてしまう・・・・という方法。

「て・に・お・は」に注意し、息継ぎのための句読点を考え、読み間違えそうな漢字は書かず、
パーソナリティが喋る分は余白として残す、等の必要性から導かれた方法論は、
このウェブ環境においてもかなり役に立つ事となる。

いつも気にしている事は、声を出して読んでも読みやすい事。
それは、読む人にとっては、リズムという形を無意識に感じさせるモノ。
その他にもたくさん工夫はあるのだが、一番気にしている事から離れていくから、
取りあえず放っぽっておこう(^_^;)

感じて欲しい感触、空気、感情、印象、
それらを総じてニュアンスと言ってしまうが、
それを他言語に変換する事は、まず不可能だろう。

もし、英文で行うとすれば、韻を踏んで書くような技が必要かも知れない。
それは、喋り言葉を文にする上で、避けて通れない事でもある。

だから、単なる訳で終わらず、
翻訳者が翻訳した上で元々の文章から受けた印象を下地に、
創作してくれる事ができるのなら、素晴らしいと思う。
勿論それは、私の文章ではなくなってしまうが、
翻訳者名を明記して発言する事で、また新しい表現ができると思うのだ。
そう、想像するともう・・・楽しくてたまらない、が、
そこまでやってみようと考えてくれる(しかもボランティアで)人は、
いないかも知れない・・・・。


シゲが、
「 バイクに乗っていないとその感性は理解しがたい部分はあるし、
 例えば、満月関係なんて、一度でもあの空気の中にいた人じゃないと
翻訳は無理かもしれない。」
と掲示板で発言したが、
それを読んでて、新しい事実に気が付いた。

以前、大倉正之助を取材した時
かけ声がバイクのエンジン音に聞こえる・・・と訊いたら
本人も「そうかも知れない」と笑っていた。

その時は、やっぱり・・・と笑ったが・・・・

自分の文章を見ていて、
リズムの取り方が、
バイクの乗り方に似ていたりするな・・・
と気が付いた。

知り合いは、
「君の文章はバイクに乗っていないと理解できないよ」
と言う。


翻訳の話をしながら、リズム感をどう伝えれば・・・と考え、
でも理解しにくい部分もある・・・と言われ、
何故「バイク乗りにしか解らない」と言い切れるのか・・・と疑問に感じた事は、
ひょんな事から氷解してしまったらしい

 
 
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