飽きもせず・・というか、慣れは怖ろしい・・と言うか、
毎日、中華街で飯を食っている。
過去、発言した中に、既に幻のメニューと化したもの(栄楽園の排骨飯)や、
裏が転じて表メニューになんてしまったモノ(蓬莱閣のネギソバ・シイタケそば)を見つけては、
時の流れを感じたりしている今日この頃。
中華街で麺を食べていると、しっかり鶏ガラが使われたスープが当たり前になってしまい、
ここのところ文句をつけている魚系ラーメンスープの腰砕け感を増長している・・と感じる。
もっとも、中華街ではタップリ化学調味料を使うのが常識だから、
当たり前、とも言えるのだが・・・。
今日は、「同發本館」で香港式午餐を食べる。
(どこが香港式だかち?っとも解らないランチ)
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青菜炒め
チャーシュー&皮付きチャーシューの切り身、
野菜と松の実入りスープ
ご飯(食べ放題)
840円(税込)
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いつもこの店では、海老チャーハンか五目そばを頼むのだが、
今日はちょっとだけカレーを食べたい・・とも思っていた。
(ここのカレーは裏メニューとして有名。 懐かしい味の普通のカレーだが、
量がある事と妙に美味しい事でハマる人も多い)
水曜日という事もあって休んでいる店が多く、無休を誇るこの店を選んだ結果、
なかなか混んでいて宴会用の三階に上がる事になった。
こんな所へ客を入れる・・という事は相当厨房も混んでいるはずだ。
こりゃ下手なモノ頼むと何時出てくるか解らない・・という事で、
全員が同じメニューとなった。
「同發本館」は、私的満月に私がつまみで持ち込む「皮付きチャーシュー」を始めとした、
焼き物(焼豚・焼鴨・焼家鴨 等)専門店だったらしい。
(「皮付きチャーシュー」は豚の三枚肉を焼き、皮の部分は油で揚げてカリッとクリスピーに仕上げてあるもの)
店頭ではその焼き物が吊られ、勿論料理の材料としても使われている。
その焼き物を十二分に利用したランチが「香港式午餐」。
だから、チャーシューの他に蒸し鶏や老味(モツ)等がラインナップされている。
これの良い所は、早い、という事。
店頭の焼き物を切って皿にのせ、オリジナルのソースをかけておしまい。
後は青菜炒めを作って、ご飯とスープとちょっとした漬け物を揃えるだけ。
暖かいご飯にちょっと甘めのソースをかけた皮付きチャーシューは、
それだけでも満足できるほど、美味しく感じるのだ。
よく「美味しい?」と尋ねられる事があるが、その判断基準に困る事がある。
主観的判断は、必ずしも客観的な判断には繋がらないから、
王道をいっているような店を基準点に選ぶようにしているが、
未知の領域だとそれだけの選択肢を持ち合わせていないともう、
「ごめんなさい m(__)m 」
と言うしかない(^_^;)
色々食べてみて、「同發本館」は横浜中華街における庶民的中華料理の基準点と思うようになった。
味、量とも、見事にその役割を果たしている・・・と、仲間達も同意している。
(でもここより美味しくない店の方が多い・・・と同僚がボヤいていたっけ(爆))
つまり、横浜中華街で美味しいと私が言う場合、同發より美味しいって事になる。
しかし、時代の波は怖ろしい。
年中無休を誇っていた「同發本館」が、とうとう定休日を作ったのだ。(月曜)
サーブしてくれたオバサンが、30数年努めて初めての事だと言っていた。
これも不景気のなせる技だろうか。
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