空気中に水が浮いているように見え、外に出た瞬間からじっとり汗ばむ。
梅雨明け宣言が無くとも、まさに夏の始まりを認めさせるような気候。
不快指数が恐ろしく高く、食欲は反比例する。
こんな時は「冷やし〜」というメニューをオーダーするに限る。
という事でここ数日、冷やし系メニューをハシゴしていた(^_^)
一昨日は「蓬莱閣」の「冷やしネギそば」
昨日は「留仙閣」の「冷やし中華」
今日は「大新園」の「冷やし中華」
飽きもせず・・・と我ながら思うけど、上記の3メニューは名前こそ似ているが味的には別物。
初物を楽しむ感じで悪のりしていただけの事。
いずれ劣らぬ、夏の中華料理ではある。
「冷やしネギそば」は、
もともと北京料理を出す「蓬莱閣」にあっては、本来メニューに載せない系統のもの。
故に、常連のみが知っている一品ではあるが、あっさりとした風合いが食を進めてくれる有り難いモノ。
普通の醤油系のスープを氷で冷やし、平打ちの麺の上には白髪ネギと細切りの叉焼ときゅうりをのせ、
自家製ラー油を少しだけ絡めてある。(800円)
これに卓上の酢を少しかけて食べる(酢が無いとなんとなく物足りない)と、スイスイと食べられてしまう美味しさだ。
しかし、身体が欲するのだろう酸っぱさ、が似合う冷やし系はやっぱり「冷やし中華」に他ならない。
で、翌日は、一部熱狂的ファンに言わせると中華街一番とされる「留仙閣」へ出向く。
(冷やし中華の初物は、ここで食べる事に決めている)
「冷やし中華く〜ださぃ!」
「上にしますか?」
へ? 聞いてないよ、いつの間に・・・・と尋ねれば、去年まで普通に出していた物が「上」になったとか。
普通のモノじゃここに来た意味が無いので、当然「上」をオーダーする(昼料金900円)
ここの「冷やし中華」は、錦糸卵・キュウリ・叉焼・きくらげ・海老・貝柱・紅生姜といった具がのり、ゴマがかかっている。
(少しだけ油をかけてある所が特徴)
麺の量は多目で、スープはオーソドックスな醤油系で酢がきつくなく、
なめてみるとほんの少しだけウスターソースに似た風味がある。
美味しい部類だと思うし高級食材も使うモノだから、何処でも食べられる物ではない。
と言うか、冷やし中華ほど店の個性が出るモノも無いかもしれない。(特に具)
必ずのっている具は錦糸卵とキュウリくらいで、トマトや缶詰のフルーツ、スイカなどの甘いモノから、
叉焼をはじめとする肉系もハム・中華腸詰め・蒸し鶏と千差万別。
だからこそ食べ歩いても飽きないのだが、スープだけは似たり寄ったりでつまらない。
そんな中では、「留仙閣」の冷やし中華はバランスが良い、と言っていいだろう。
ただ、料理人が一人しかいないので、料理が出てくるまでに時間が凄くかかる。
その点だけが、昼飯として食いに行くのに悩まされるポイントなのだ。
醤油ダレの「冷やし中華」を食べたら、次に食べるのはゴマだれモノ(^_^)
という事で今日は、上海料理系の「大新園」にてまたもや「冷やし中華」(800円)を食べた(爆)
ここの具は、ゴマだれ冷やし中華の決まりネタ「蒸し鶏」をはじめ、錦糸卵・キュウリ・叉焼・中華ハム・トマトと彩りの良い物。
麺はその日の料理人の技によって左右されるが、普通の中華麺が必要十分にサーブされた。
スープは、ゴマが前面に出ないのでゴマ好きには物足りないかも知れないが、私には美味しくいただけてありがたい。
蒸し鶏はゴマ系のソースが合うのか、そうするのが決まりなのかは解らないが、
ゴマだれ系冷やし中華は、殆どが蒸し鶏を使っている。
「同發」の出す蒸し鶏には酢を使った特性ソースがかかってサーブされるが、
ゴマを使う事はしないところを見ると、醤油系の冷やし中華に蒸し鶏でも良いように思うが・・・。
忙しくて昼飯もコンビニむすびで誤魔化していた恨みが爆発しているようで、
今週は食のアミューズメント中華街で食べまくっている(^_^;)
明日はどんな冷やし物を食べようかと思案に暮れるが、
この調子でいくと「ジャージャー麺」か「つゆ無しネギそば」あたりに落ち着きそうだ。
今週末は所用で南方へ出向くが、こっちでは食べられないモノを堪能するつもり。
それにしても気持は「食」。
何処へ行っても、何を食べるか・・・一色(笑)
「色」にほど程遠いのは、何故だろう(爆)
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