昨日まで当たり前だった事が、今日はまったく違ってしまう。
「昨日は大丈夫だった」と言っても、全然通用しない。
最近の常識って、そんな感じがしてならない。
ここは、こうでしょ・・と言えなくなるつらさ。
それは歳を重ねた者には、深く刺さってしまう事。
世の中全てが、楽な方向へ向いていたから、
いきなり厳しい現実に投げ出されると、どうしていいか解らない。
未来を信じられない国「香港」では、金こそが支えに見えた。
儲からない事は絶対しない。 笑う事さえ無意味だとばかりに無愛想だった。
若者達も年輩者も、町の貴金属屋で小金を金無垢に換えている。
毎週のように「金」を買うのだと聞いた時、何処へ行ってどんな状態になっても、
生き延びていこうとする強さを感じた。
年金制度が崩れだし、老人介護も社会保険まわし。
若者がどんどん減って、値の下がる不動産は買い手を失い墜落していく。
物価が下がれば報酬も減る。
なのに、公共料金や社会保険料は、現実的には安くならない。
税金だって、さらっと構造的に増税方向にシフトしている。
その国の舵取りは、いまだに昔の事が忘れられず、
世代交代で出ようという若者もいない。
黄金の国ジパングも、いつしか「未来」を信じられない国になってきた。
いや、「今」だって信じられない。
横に歩いてる人間だって、何をするか解らないようになってしまったのだから。
そういう意味では、まだライダー間の信頼は残っているように思う。
やっぱり、同じ劣悪交通環境の中を生き抜いてきたから、なのだろうか。
生き残るためのルールは、確実に存在する。
それは、他者を殺して生き残るのではなく、共存していく上での自分なりのルールだ。
ライダー同士は、そのお互いのルールを、無意識に理解し尊重できる。
世の中を見渡してみれば、よっぽど大人の環境のようにも思える。
やっぱり、学校教育の中に2輪車を取り入れて欲しいね。
H
|