イギリス人は、酒を飲むのが好きらしい。
同時に煙草も好きのようだ。
葉巻に凝って、寝所をつぶした人もいると聞いて、
こだわりのイギリス人というイメージを持つ。
イギリスでは、昼の数時間と夕方から夜の数時間以外には、酒を売れない。
だから、バーも酒屋も、その時間以外は営業していない。
午後、遅めに酒屋を訪れても、店が閉まっていて驚いた事がある。
イギリス人に訊いたら、「そうしないと一日中飲んでる」と冗談ぽく言ってのけた。
昼食に片田舎のパブに入った時、昼間からビール・エール・ビターの類をガブガブ
やっている風景が広がった。
なるほど、飲める時は飲むんだ・・と思いつつ、彼に訊くと、
「ビール・エール・ビターの類は水代わりに飲むもの。
それに、国民には無くてはならない物だから、税金も安くなってるんだ」
とのお答え。
確かに、ジン・アンド・トニックなんかに比べて随分安かった。
しかし、昼食にパサパサのサンドイッチと真っ茶色の黒ビールっていうのは、
なんだか味覚に喜びを与えない。
雰囲気だけは良いのだが・・・。
と、その雰囲気を持っている店が横浜にある。
その名は「タバーン」
現在は横浜駅西口にも店があるが、最初にできたのは中華街の側の店。
ケンタウロスの大将がたまに客人を連れていく店でもあったが、
大将と行く時は何を飲まされているか解らない。
「一番高い酒」とか頼んでしまう人だから(笑)
その頃は、イギリスのローカルフードがメニューにあり、
在日イギリス人が、家族で夕方食事に来ていたりした。
コックニー訛の英語が飛び交う異国情緒のある店だった。
しかし、イギリス料理は、日本人には馴染みにくく、
ここでしか食べられない料理はいつの間にかメニューから落ちた。
(それにつれ、足が遠のいたのも事実。 客に媚びた結果客層が悪くなった)
ところが最近、バカガキ系の客が減り、昔からのファン(オヤジとも言う)が多くなった。
客層が変われば雰囲気が変わる。
いつのまにかキドニーパイが復活し、ギネスのビターも飲める良い店に戻りつつある。
横浜らしい店と言えば聞こえがいいが、イギリスのパブの雰囲気を持ちつつ、
ただの飲み屋然とした部分もある、気に入っている店として改めて紹介しよう。
横浜へ来る時は、寄ってみる価値があるかな・・程度だが(笑)
住所:横浜市中区山下町214
加賀町警察署から「ウィンド・ジャマー」(石川町方向)へ向かって歩くと、
右側のビル4階にある。
歩道にユニオンジャックベースの店の案内が出てる。
たまに、ケンタウロス関係者が出入りしている事があるので、からかわないように。
酔った看板持ちの中には、店から出入り禁止を喰らうようなアトラクションをする奴がいる。
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