サイト内検索
AND OR
Photo Essay
Text Essay
Desktop Gallery
Guestbook
Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

黄色ナンバー

朝、通勤経路でみたバイク。
ボディが華奢で、長い銀色のタンクがついている。
後ろから見たら、マフラーが2本で黄色ナンバーだったから、
何だか想像がつかなかった。

一部のオヤジ達が買って磨いて床の間に飾ってある・・と言われるドリーム50だった。
原付のはずなのに黄色のナンバー?
ボアアップして排気量が増えた?
でも、原付をわざわざ二種に変更するかね。
ホンダ車はあまり好きではないのだけど、このバイクには何故だが惹かれてしまう。
綺麗に磨き上げた車体は、実際走れるプラモデルのようにも見える。
きっと大事にしまっておいて、天気の良い日にだけ乗っているんだろう。
楽しそうで、微笑ましい、と思った。(羨ましくもあった)


限定生産と言われて完売した刀も、このドリームも、V-MAXも、忘れられない形をしている。
ところが日頃目にするバイク達は、なんだか形が思い出せない物ばかり。

オリジナルな形を新たに提案する事は大変で、多くの人に支持される物はさらに少ない。
でも、新しい形を提案できて初めて新型と言えるのでは。
昔あった何々風・・という物ばかりじゃ、楽しみも半減するばかり。

アメリカンはハーレーの真似。
4気筒のネイキッドはZの真似。
単気筒はSR(これとて英国車の真似だが)の真似。
日本のバイクは、マネのオンパレードだったりする。

だからこそオリジナルスタイルの物は、長く作り続けて欲しい。
それによって、真似のできない伝統が生まれるのだから。

日本は高度成長の時代を卒業し、やっと芸術的な物が育つ土壌ができつつある。
不幸にして金儲けに走りすぎたツケが回ってきてはいるが、
今こそ伝統を育て熟成をする時だと思う。

SRもV-MAXも、刀もNinjaも売れ続けているではないか。
効率だけで刀を廃盤にするスズキは、どうやらその意味が解っていないのだろう。
思えばスズキは、いつも何かのマネが多かった。
CBX400が売れまくったら、インパルスを同じような色に塗り替えた事もあった。
だから、刀を作ったんでしょ。 復刻までしたんでしょ。
なのに、それを捨ててしまう。

バイクは今や、生活の足だけではない。
高価な玩具であり、コレクションの対象ともなり得る趣味の物。
だからこそ、形にもこだわって欲しいのに。

刀はちょっと欲しかった。
でも、限定と聞いたら、どうでもよくなってしまった。

 
 
サイト内の画像・テキスト等の無断利用・転載は禁じます。
Hisashi Wakao, a member of KENTAUROS all rights reserved. / Web design Shigeyuki Nakama
某若夢話は横浜飛天双○能を応援しています。