連日、夕食は深夜食になっている毎日。
吉野家からはじまる牛丼屋をほとんど制覇し、カレー屋、
ペッパーランチ(洋風焼き肉)、モスバーガー、ファミレス・・・。
さすがに、どこも行きたくなくなってきた。
かといって、コンビニ弁当じゃさらにかなしいから、
最後の砦「飲み屋」巡りを始めた。
東京のように、不夜城的な店が多く点在していればまだいいのだが、
横浜は夜が早い。
少数の店が夜中でも食事を提供してはくれるが、
少数であるがゆえに競争意識が芽生えない。
だから、美味しくならない・・・。
そういう意味では飲み屋は遅いのが当たり前。
メシ食う時ビールを飲むのだから、ビール飲むついでに晩飯にありついても同じ。
という単純な発想だった。
ところが酒を飲んだら、車やバイクには乗れない。
だから必然的に、自宅の近辺でしか飲めない事になる。
結果、横浜や反町辺りの飲み屋巡りをする事となった・・・が・・・・。
飲み屋という所は、格好だけよくて不味いとか、
小僧小娘が集っていてうるさいとか、
オヤジがカウンターでマイク握って歌っているとか、
どこぞの県人会に紛れ込んだような気にさせられるとか・・・・。
こう、静かに、美味しいお酒と美味しい肴を食わすような店が、見当たらない。
まあ、こんなもんだろう・・と諦めつつ、生ビールとわけのわからない肴を頬張る(笑)
昨日行った店は「ねこむすめ」という名前だった。
店の中はレゲエが合いそうなトロピカルな雰囲気をまぶしつつ、流れる曲はブラック系。
そして何故かアメリカ製のフィギャアが、パッケージごと壁にたくさんディスプレイ
してある不思議な店だった。
メニューは、できあがりが想像できない名前がついていて、ドリンクメニューも
多けりゃいいってもんじゃないだろう・・状態。
(どうせ生ビールしか飲まないから関係ないが(笑))
そんな店だから、やっぱり小僧がたむろっていた。
こっちは腹が減って気が立っているから、ジロッと睨まれれば当然受けて立つ。
まあ、こっちがオヤジだからか相手が退き、そのまま・・って事にならなかったが
最初から気分が悪い。
そして、ご飯モノが切れている・・・と告げられる。
(その時点で、「意味な〜いじゃ〜ん」の気分)
**風ソーメンチャンプルーという名の、汁かけごま油ふりただのソーメンと、
**風キーマカレーという名の甘すぎるただのカレーを、ナンという名のピザ台にのせて食べながら、
多分その店で一番まともな飲物であろうモルツの生ビールを飲んだ。
決して、不味いと言っているのではない。
居心地が悪いのと、食文化の低さに呆れているだけの事。
まあ、そういう店なんだから・・と思いつつ、ついついビールを飲み過ぎた。
で、トイレへ行くと・・・。
壁一面に名刺が貼ってある。
彫り物師の名刺、レコード会社の名刺、保険屋の名刺・・・。
よくあるパターンだな・と思いつつ見ていると、
あったようちの会社関連の名刺が(爆)
音楽関係の番組担当しているやつの名刺だ。
恥ずかしいものだなぁ・・と思い知らされる。
「こんな店に、堂々と名刺貼るなよ〜。 若けぇなぁ〜」とつい呟いてしまう。
名刺は会社の看板だから、飲み屋に置いてくるのは愚の骨頂。
同じ名刺を使う人達皆の品位にも関わるって事、やっぱり若い頃には解らない。
マスコミ関連の名刺をばらまくやつは、エエカッコシイのうすらバカだと、
宣伝しているようなもの。
キー局名刺をちらつかせて小娘を騙すやつは、だいたい小僧が多いはず。
(よく見ると、番組名が刷り込まれた外注業者の番組担当に配るやつだったり、
派遣事務所の所属が明記されている非社員用の名刺だったり(笑)
いわゆる偽物じゃないからまだいいけどネ)
ほろ酔いがすっかり醒めて、ちゃんとした足取りで、家に帰りましたとさ。
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