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昼に行きつけの料理屋で食事をしていたら、大声で話す婆さんに気がついた。
中華街では珍しい事ではないから気にしないでいたのだが、
話の内容が面白かった。
「だからね、ドライジンで漬けたヤツを朝晩９個づつ食べると、
腰痛に効くのよ・・・・・。」
へ？
腰痛に効く？
もう２０年以上腰痛に怯えている私にすれば、
これは聞き捨てならないコメントである。
話を聞いていると、店番をしている女性が立ち仕事で腰が痛いと、
漏らした事に対して、自分で実践している民間療法のレシピを
説明している事が解った。
もちろん同席している連中も興味がある話題だから、
一同会話を中止しその話に耳を向けた。
「白葡萄の干し葡萄を、広口のガラス瓶に入れて、
ドライジンを上から注ぐのね。
干し葡萄が完全にジンの中に浸かるようにタップリ入れてちょうだい。」
「けっこう入れるのネ。」
「そうよ〜。 ケチっちゃダメよ。
それで１週間置いておくと葡萄がジンで戻って、大きくなるのよ。
そうしたら、スプーンですくって９つ。
いい？ ８個でも１０個でもダ〜メ、９つ食べるのヨ。」
（何故、９個なんだ？ と一同ざわつく）
「大きさとか、重さで考えるの？」
「違うの、大きさは関係なく９つ、食べればいいの。
朝晩９つづつ食べるのよ。
そうすれば、腰が痛いのが直るのよ。」
「でもジンじゃ、けっこう強いわよ。」
「あたしも、お酒はあんまり飲めなくて、最初のうちは咽せたりしたけど、
今は慣れちゃった。 ちょっとふわふわするだけよ〜。」
「普通の干し葡萄じゃダメ？」
「ダメよ〜、それじゃ意味ないの・・・」
朝晩、ジンの浸かった干し葡萄を９つ食べたら、やっぱり酔うと思う。
それに、白葡萄の干し葡萄なんて何処にあるんだろう・・・。
婆さんはシンガポール産の物を家人に買ってきてもらっていると、話している。
東南アジアは、フルーツをドライにしてお菓子代わりに食べる事があるようで、
わたしもは香港へ行くと必ず、ドライマンゴーをたくさん買って帰ってくる。
日本で手に入る物より安価で美味しく、
会社にお土産で持っていくと、あっという間に消え去る物である。
それを購入する店は、柑橘類やマンゴーなどの熱帯でとれるフルーツ、
葡萄や梅等たくさんのフルーツが、量り売りで扱われている。
きっとその中には、白葡萄のドライもあるのだろう。
しかし、日本においては・・・・・・。
効果の程は、想像するには期待薄。
でも、ちょっと試してみたい。
まずは、白葡萄のドライが手に入るか・・・という事なのだが、
我々の会話はドライジンなら何処が美味いか・・・・という、
普通の酒好きのオヤジ会話に落ち着いてしまった（爆）。
どなたか、白葡萄のドライ、売っている所知りませんか？
Ｈ
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