ファーストロット100万台。
予約受付で回線がパイルアップ。
しかし、一気に100万台のDVDプレーヤーが日本国内に出るという事は、
メディアを扱う側にしてみればかなりのニュース。
先日清算が報道されたディレクTVは、契約世帯が40万だから、
いかにその数が多いかがわかる。
地方局のカバレッジ世帯数にも匹敵するゲーム機「PS2」は、
これからのコンピュータのあり方を示唆している。
テレビが完全デジタル化したとき、旧来のテレビでは受信ができない。
アンテナ直下型のデジタルコンバータが出れば、以前の機械も使えるかもしれないが、
古くからの機械を大事に使っている世帯にしてみれば、
嫌でもそんな機械を買う必要が出てしまう。
しかも、そんなコンバータが出なければ、
地上波を見るためには全てのテレビ関連機器を買い換えなくてはならない。
(録画デッキだって同じ事)
コンピュータの画像がテレビで綺麗に再生できない・・・と言うのは、
素人には全然理解できない程の高画質が、当たり前に家庭のテレビで得られてしまう、
現在のゲーム機と言われるコンピュータ。
その中での一番の話題は「PS2」だが、今回の人気は高級機並の再生能力を持つ
DVDプレーヤーがついている事につきるだろう。
もはやゲーム専用機と言えない使い方を目論まれた、家庭用コンピュータがその実体
だと思う。
DVDプレーヤー付き128ビットコンピュータ、
ゲーム用の入力装置とアナログ出力があり、
拡張用の接続端子(PCカードスロット・USB・IEEE1394)も
用意されている。
それでいて39800円。
その値段設定は、デジタルコンバータのそれに近いのかもしれない。
何故なら、ゲーム機が簡単な外部機器をプラスするだけで、
デジタル放送波がアナログに変換できる可能性があるからだ。
現にデジタル信号をアナログテレビで再生できる機械なのだから。
(インターネットも見られるようになっているとか)
つまり、ゲーム機であろうとデジタルコンバータであろうと、
アナログをデジタルに返還する装置は、
同時に他の信号も選べる能力を持ってはじめて、
競争力のある商品となるだろう。
家庭のテレビで、高画質なデジタル映像を再生できる事が、
ゲーム機を通して当たり前になるとき(実はもう現実化しているのだが)、
今売っている、オールマイティなコンピュータが、やがて廃れる運命を決定づける。
eメールは携帯電話で。
インターネットはテレビで。
そうなる日は、そう遠くないと思う。
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