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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

on season

朝から駐車場が渋滞していた。
そう、また「チャーミングセール」の初日に、
いつも通りの時間に出社してしまったのだ。

朝から、目当てのお店に並ぶ女性達。
駐車場は場所取り合戦がはじまり、すでにレッカー車が違法駐車狩りを始めている。
そういえば、花粉症もきつくなってきた。
夕方5時でもまだ明るい。

春はいつの間にか近づいていたんだなぁ・・・。

そろそろカメラを持って、春の訪れを撮影したいのだが、
会社も色々と面倒な事を計画しているから、
発言を書くヒマさえなかなか取れない。


ここのところは、税務署や弁護士事務所、会計事務所に労基署と、
堅苦しい所ばかりに顔を出している(出させられている)。
景気はちっとも上向いていない事は、ハローワークへ行ってみればよくわかる。
おかげで円の乱高下が当たり前になり、小遣い稼ぎに役にはたってくれたが(笑)

銀行に課税するのは、庶民の感覚としては拍手ものだが、
そのしっぺ返しがどうくるのかわからない。
すでに、日本の銀行には見切りをつけていても、暮らしている国は日本で、
使っている通貨は円なのだから、やはり縁は切りにくい。

こっちが金を貸してやる(預金)時は、手数料にも満たない利息しかつけないクセに、
借りる時はその十倍以上の利子を取るのは、どう考えても不公平だ。
でも、それが日本の常識であり、庶民の受け入れている現実。
そんな不公平な社会構造はまだまだあり、それが妙な学歴社会を構築した。

個性を生かす事は、反社会的な行為だと暗に教育したのは、
統治下における日本をコントロールするために必要とした事なのだろう。
そのため、一部の統治する側にとってやりやすい社会ができていた。
しかし、そのレールに乗れない者にとっては、住み難い社会だ。

バイク乗りは、学校や家庭や極近距離の社会から、
常に排除されそうな圧力を受けやすい。
それは、異端者に見えるよう、個性の否定が
刷り込まれているからなのだろうか。

否定の理由は、至極もっともに聞こえる事が多いが、
バイクに乗るといった行為を、
他人が規制する権利なんてどこにもあるハズがない。

何故、高校が自分の免許を取り上げようとしたのか?
危ない? 
充分理解して乗っているよ。 
ケガするのは自分だし、死んでしまうのも自分だ。
そんな事で、自分の学校における存在を否定するのか?

そんな想いをしてきたから、
「3ない(4ない)運動」を経験してきた年齢のライダーは
乗る事の意味を大切にする。
今の若年ライダー達は、どういう立場なんだろうか・・・。


今まで正しいとされていた常識が根底から崩れてから、
新しい生き方のカタログはどこにも示されていない。

下がらないはずの不動産が下がった時、日本の経済は力を失った。
それは今も続いているだけの事。
誰がどう言おうとも、新しい社会構造にしなければ解消しない。


生まれた時から何でもある社会に生きて、
テストだけ良い成績をとれば良い生活が待っていると思っているから、
個性なんか伸びてこないのだろう。

個性に価値を見いだせない社会構造は、やがて衰退するはずだ。
最後は、伝統だけに価値を見いだすようになるのかも知れないが。

個性が無ければ売れない物は、全て若者が支持している。
音楽やファッション等が良い例だと思う。
もともと若者は、アイデンティティを大切に思う。
多感な時期だから、個性も伸びる。
個性なき人間は、異性にアピールする事もできないから、
思春期に入る年齢はイヤでも個性を求めるのだ。
それは人間という動物の持つ、もっとも動物的な特徴の一つだと思う。
(人間ほど、繁殖期の長い動物もいないと思う)


バイクに乗って、自分の責任において、自分だけの道を行くのは、
個性の主張の一つだろう。
だから本来若者達は、バイクに乗るという行為も好きなはずだ。

ただ、面倒な努力をしなくても、何でも手に入る社会は、
全てイージーに過ごそうとする腑抜けばかりを増やしていく。
免許を取る事やバイクを手に入れるために費やす努力は、
他の個性的な物を得る事に比べて面倒だろう。
だから、ライダー人口は減っていくのかも知れない。

個性なき社会に発展はない。
腑抜けには、力も出せず信念も無い。

これこそが、白人社会の一番望んだ事なのかも知れないが。
(二度とカミカゼは見たくないだろうし)


会社は、右肩あがりの社会で生きてきた経営者が、
その概念を捨て去らない限り衰退する。
それは、その会社で働いている従業員にとっても同じ事。

仕事に対する対価を得るだけの事に、年功序列なんてもう意味がない。
大きな会社が潰れていくのは、そんな時代の変化に鈍感である所以だろう。

年功序列で、上に対して這い蹲って生きてきた取締役が、
その肩書きにのみ魅力を感じている「代表取締役」となる。
「自分が利益代表だから、損しても構わない」と言う人間である。

その人間性を従業員はよく知っているが、誰も彼の前では逆らわない。
逆らったら、業務命令で自分の望まない職場に異動させられる事を、
よく知っているからだろう。

仕事はメシのタネ。
仕事を生き甲斐にする時代は、もう終わっている。
全ての事より仕事を優先する事を、家族は許さない時代だ。

大きな会社に勤めた人間ほど、仕事と家庭に挟まれるだろう。
金がたくさんあったって、その「円」という通貨自体に
どれだけの保障があるのだ?

澄み切った空を見たら、バイクに乗ってふらっと出かけるような暮らしが、
今の私にとってもっとも素敵に思える生き方だ。


もうすぐ厄があける。
そんな年まで生き延びてしまった。
誰もが、いつかは死ぬよ・・・と否定したバイクに乗り続けて。

そろそろ自分らしい生き方を探るのも、
良いタイミングなのかも知れない。

                              H

 
 
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