沈黙は金と言うけれど、それは黙っていれば良いという事ではない。
今国会で野党の挙動が話題になっているが、
国の立法府において審議を欠席する・・・なんて事は、
ちっとも「金」に値しない。
主権在民がいかに嘘っぱちであるかを物語っているだけだ。
確かに野党としての抗議表明手段としては、一つのチョイスであるが、
議員は選挙によって選出されている以上、投票してくれた市民の代弁者なのだから、
簡単に欠席したり議場で居眠りしたりは許されない事なのだ。
そんな当たり前の考え方ができないほど、現在の議会制民主主義は腐っている。
もっとも比例代表制なんて、個人に投票できないシステムもあったりするから、
余計政治不信に陥ってしまうのも事実。
投票した政党が、選挙後に勝手に解散(分散)してしまったりするから、
選挙民としては何も信じられない状態にある。
その事を棚に上げたまま、選挙のシステムをどうこう言う前に、
票を背負った議員としての努めを果たせないヤツや、
政党として支持を受けても平気で党を割る政治家集団は、
重大なペナルティを与える法でも立法してみせろ!
ってものだと思う。
黙ったまま死亡し、被疑者死亡のまま送検される殺人事件があるが、
バイクの交通事故には当たり前のように、そんな事件が転がっている。
死なずに生き返った時、自分の走っていた道が違うように調書作られていて、
明らかに自分は被害者のハズなのに、過失割合の関係から殆ど保険金が出ない、
なんて事にされている事故が報道された事は、記憶に新しい。
昔から交通事故は、先に怒鳴った方の勝ち、なんて言われ方をするが、
確かに黙っていても自分に有利に運ぶ事はない。
これだけウェブ環境が整うと、意見反論不平不満に内部告発情報リークと
裏付けの無い情報が乱れ飛ぶ。
「ここが変だよ現代社会」という掲示板を作ったら、
いくらでもネタがあるだろうね(笑)
一連の警察不祥事発覚も、番記者達だけの間で囁かれていた情報が、
ウェブの浸透によってどんどん内部告発されるようになり、
仁義もへったくれもなくなって吹き出してしまった。
「金を扱う所に金のトラブルが起きないハズがない」
「犯罪を扱う所に、犯罪が起きないわけがない」
と誰かが言っていたが、
それを裏付けるが如くに、不祥事ズラズラ。
横浜の御用銀行なんて言われる某銀行は、平気で他社の社会保険料を
ウチの会社の口座から引き落としてみせた。
たまたま残高があったから良かったものの、
足りなかったらその他社だって困ったろうと思う。
電話を入れたら
「社名が似ているんですが、本当に関係ないんですか〜」
と開き直る始末。
確かに似たような名前だったが別法人、事の重大さを理解していないようだ。
営業担当が電話でどんなに謝ろうとも、こちらは許すハズもない。
その事実確認をする上で、しっかり文章で詫びを入れさせた。
そう、この場合も、黙っていたらそのままだった。
だから、必然的にクレームを出す癖がつくのだろう。
今や暗黙の了解や紳士協定、
武士の情けみたいな物は存在しなくなってしまったのかも。
ライダー達は、黙る事の楽しさを知っていると思う。
(ツーリング好きや、タンデム好きの場合は尚更だ。)
黙っていても伝えるべき事は伝える術を、
ライダー達は経験で学んでいく。
だから独特な連帯感があるように思うのは、私だけだろうか。
「発言は金」の時代、
1バイク乗りとしては寂しい限りだ。
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