| 毎年この時期に香港に行っていると、変化が解って面白い。その変化は、例えば建物であり、食事の味付けであり、店の対応であり、
 ファッション等の流行だったりする。
 台湾や香港からみた日本の姿が、流行物の伝わり方で浮き彫りにされるから、つい若者達のハマっている物を探ってしまうが、
 今年見つけた物は茶髪とキックボードだった。
 去年はごく一部の若者しか茶髪にしていなかったのに、今年はかなりの比率で若者が髪を染めていた。
 茶髪が流行れば厚底靴?・・と思うが、極少数の若者が履いていた。
 秋に行った時は誰も厚底を履いていなかった。
 まれに見つけても、アーパーな日本人だったりして、逆に恥ずかしい想いをした。
 しかしもう、香港人にもファッションとして伝わっているのだから・・・。
 ただ、花魁のようなみっともない靴を履く人は、さすがにまだいないようで、だいたいがロンドンブーツ型でそんなにヒールも高くない。(日本に比べれば)
 概して香港の若者達はお洒落だから、その美的感覚の許す範囲で日本の流行を
 取り入れているのだろうと思う。
 事実、茶髪もまっ金々や老人のようなシルバーといった物ではなく、
 ちょっと赤い?ちょっと茶色?といった感じで、似合って見えた。
 流行の伝わるスピードが遅いのか、とも思ったが、日本で流行りだしているキックボードを、もう持ち歩いている若者がいるのだから、厚底靴の流行は
 伝わるスピードには関係ないらしい。
 美意識の違いがファッションに現れているんだと、認めないわけにはいかないだろう。
 私から見れば、あのヤマンバメイクは醜悪にしか見えない。事実彼女らヤマンバも、男が寄ってこない・・とまで言う。
 若い一時期、自分の若さ故の魅力を覆う事で、
 別な意味での自由を手に入れたいのかも知れないが、
 だからといって傍若無人の振る舞いが許されるものでもない。
 型にはめられる事を嫌うのなら、自分の足で歩いてからすれば良いし、責任も自分持ちで暴れればいい。
 命と引き替えに遊ぶライダー達は、走っている時においては皆、
 責任自分持ちで弾けている。
 だから、ちゃんと走っているカラーは、どれも格好良く見えるのだろう。ファッションで流行ったカラーも今は、やっとライダー達の物に戻りつつある。
 私はどの国に行くときも、ちゃんと看板を背負って出かけている。アメリカでは馴染みがあるせいか、それなりの目を向けられる事もあったが、
 香港や台湾ではその意味を知る人自体が少ないように見えた。
 香港のライダー達は私を見ても同類に感じないようだったし、そういうスタイルのライダーは殆ど皆無に等しかった。
 ただ、そんな国でもHOGは存在するようで、でっかいHOGのパッチをつけた革ジャン姿のHD軍団が走っていた。
 ただ、あの国ではHDを持つ事自体が、凄い金持ちの証明となるようだ。
 日曜のホテル朝食会をやっていたから、その金持ち加減がわかるというもの。
 (普通の朝食セット料金に比べて、ホテル朝食は5倍から10倍の値段がする。
 ベンツやロールスを押しのけてハーレーを並べるのだから、金と地位が無ければ
 とても難しい行動であろう。)
 それでも、流行っているから・・・という理由で、変な物に挑戦する人が
 香港にいてもおかしくはない。
 だから、ガングロ・ヤマンバ系の香港人が出てくる可能性はある。
 しかし、春を迎えると熱帯地方独特の高温多湿が待っている。
 あの塗ったくりメイクは、汗が噴き出す環境ではやっぱり難しいだろうとも思うから、
 出るとすれば冬のこの時期。
 今年見ないからといって、来年も出ないとは限らない。来年は「香港でヤマンバを探せ」というツアーでも企画しようかな(爆)
                               H |