| 忙しくて、食事をするのも忘れると、どうしてもコンビニの弁当や深夜営業のジャンクフードに、頼る事になる。
 会社から歩いて数分の所にはコンビニが3軒と、ファミレスが3軒。あとは数えるばかりの中国料理店しかないのだが、
 中華街の中にある会社にいても、夜は一人で中華街って気持ちにはなれないから、
 結局、ちょっと歩いてファミレスへ・・・って事が多い。
 (中華街は立派な観光地だから、夜は高くなりがち。 しかも酒飲んでる奴が多い)
 しかし、深夜一人でファミレスで食事をするのは、なんだか冴えない風景だと思う。そんな時間は、観光(ナンパ?)がてらの若者グループがごった返していて、
 行儀の悪い(品の悪い)不愉快な食い方をしているのが常。
 仕事中の人間なんて、サイズの会わないユニフォームを着た店員だけなんだろう。そんな中、疲れた顔してひたすら食べている姿は、どう見てもカッコ悪いに違いない。
 ガキどもからみても、ウザイを通り越してキモイの部類になっているはず・・・。
 だからと言って、コンビニの弁当をデスクで食べるのも、なんだか惨めで勤労意欲を削ぐばかりなんだが。(空腹には勝てないが)
 深夜、仕事が終了した時(もう会社に戻らなくて良い時)は、
 そんな店には目もくれず、帰りの道すがらでやってる店に飛び込むのが決まり。
 関内あたりは、1時くらいまではどうにか食事ができる店を知っているが、薄汚れたライダー姿は、お洒落なカップルが集う店には不似合いで、
 結局、牛丼屋かバンバーガーショップか・・・・という感じになってしまう。
 
 そう、昨日の夜(朝?)も「吉野家」だった。 「松家」「すき家」「らんぷ亭」「ペッパーランチ」「モスバーガー」等が私のミッドナイトダイニングなのだが、なかでも「吉野家」はお気に入り。
 客層が、仕事帰りのオヤジとタクシー&トラックドライバーが殆どで、
 気兼ねしない所が気に入っている。
 
 最近のマイブームは、肉の大盛り(「頭の大盛り」と呼らしい)+生卵。
 山ほどの紅生姜に山ほどの七味(ここのは、ちっとも辛くない)をかけ、一気に平らげるのが自分流。
 食べ終わって、熱すぎるお茶をすすりながら他の客を観察するのが好きで、
 勝手にそいつらの人生を想像して、瞬間的にドラマを組み立てたりする。
 二十歳の頃、深夜二時を過ぎる頃に、何処かで何かを食べるのは不可能だった。
 コンビニもたいして無かったし、第一深夜は閉まっていた。
 ファミレスも殆どなかったし、あったとしても23時には店をしめていたと覚えてる。
 腹が減ったら、自販機の箱入りグチャヘニャハンバーガーか、カップ麺くらいしかその空腹を満たす物が無かった時代、
 何故か「吉野家」と「ダンキンドーナツ」だけは
 終日営業をしていたように覚えている。
 (先見の明があると言うか・・・・)
 
 深夜の道を走っていて、明かりが点いていた「吉野家」に飛び込み、
 300円の「並」を注文する。
 当時の「並」は本当に肉が少なくて、仕方なしに盛り放題の紅生姜を山ほどのせ、
 紅生姜ライスにして食べたっけ。
 味に飽きたら、ふりかけ代わりに七味をかけると、良い事に気がつく(笑)
 そんな事を深夜三時に、ボ〜っと思いだしていた。
 「今も変わらない食い方してんだな・・・」と独り言。
 その時外はやっと冬らしく、零下になっていた。
 今日の夜は、何食べよう・・・・。(腹減ったが、仕事が終わらん)
                                H |