バイクは庶民の足なのでしょう。
アジア諸国では、かなりの数が使われているようです。
台湾では250cc以上のバイクがどうやら認可されないらしく、
町中では殆どの人がスクーターで走り回っています。
当然、駐輪は歩道の上で、豪快に並ぶそのスクーターの数は、歩く場所が無いほどのもの。
若者達のデートの足もスクーターなら、一家のドライブもスクーター(マジェスティに親子4人が乗っていたりする)
身障者のためにスクーターに補助輪をつけた後ろ3輪のスクーターもあったり・・・。
ところが同じ中国系の香港では、スクーターはあまり見られず・・・というか、
バイクの車に対する絶対数が圧倒的に少なく、いたとしても50ccクラスのバイクは皆無に近いといったところ。
町中の交通を見ていても、日本の都会で走っているバイクの数より少なく感じる程、
バイクの姿は見られません。
どうやら香港ではバイクは贅沢品の扱いを受けているようで、総じてキレイに乗られています。
面白いのが駐輪方法。
道に線が引いてあるのですが、進行方向に対して直角に並べて停めるのです。しかもシートカバーをかけるバイクが圧倒的に多く、歩道にちょっと駐輪なんて事はありません。
もっともあれだけ歩行者が多ければ、バイクなんか置いていたらジャマでしょうがない(笑)
走っているバイクを見ても、おしゃれなベスパや250cc2ストスポーツ、良くて400ccのネイキッドスポーツがいる位。
だから、台湾にはスクーターの暴走族がいるのに、香港ではバイクの暴走族なんて存在しないようですね。
有名なホテルのロビーで、珍しくイミテーションヘルズエンジェルススタイルの輩が数名居たので観察してみたら
どうやら香港のHOGの集合場所になっていたようです。
ホテル前のパーキングではベルボーイが1台あたり2名がかりで、
彼らのハーレーを停めようとしていました。
ライダーの態度やボーイの扱い方を見る限り、相当の金持ちらしい事はうかがえたので、
リッター車が殆ど存在しない理由はまさに高値の花なんだろう・・・という事を
妙に納得させられてしまいました。
白バイはホンダの750クラスが使われていましたが、同時に250クラスのロードバイクも簡単な取り締まりには使われているようです。
何処に停めるにもシートカバーを掛けるような扱いをされる日本製バイクには、
漢字で妙なロゴが追加されていたりして(NSR250に貼ってあったのは「特駆」というロゴ)
そこら辺が民族的センスの違いを感じさせてくれます。
日本ではバイクを停める時は、なるべく自動車のジャマにならないようにするのが常識のようになっていますが、何故か頭から突っ込んで停める人が多いようにも思います。
アメリカ式に乗ってすぐ走り出せるようにバックで道に端に停める人が少ないのは、
単に習慣の違いなのか文化的なものなのか、ちょっと興味があったりします。
私は、アメリカ式に進行方向に対して斜めにバックで停めるようにしています。
その方が、後ろから走ってくる自動車に気を使いながら押し出す必要が無いからで、
精神的に楽なんですね。
by H
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