|  どれだけ、大事に思っても、いつも側にいると空気のようになってしまう・・。無くては困るけど、あって当然と言わんばかりの表現で、
 よく妻の事を語る風潮がありました。
 そう、私もその一人。
 車にしろバイクにしろ通勤等に使っていると、まるで街を歩くように自然に(無意識に)運転するようになってしまうのですが、これが事故の一歩手前。
 当たり前に過ぎていかないのが交通ですから、自宅の廊下を歩くように運転していれば、突発的な事には反応が遅れます。
 これが、ドメスティックパートナーに対する態度にも現れると、もう関係存続の危機となります。
 常に緊張を持っていればいいのか?と言われても困りますが、「〜だろう」と慣れから「決めつけ」に逃げ、「つもり」が裏切られ・・・。
 バイクだったら事故、家庭内では喧嘩(ですまなくなるかも)。
 感情的な動きをバイクの乗り方になぞってみれば、運転しているときはその人の本性が出やすいものですから、判断には有効です。
 人間関係なら、その場の空気を読む事で対処できる事は、交通の流れを読んでスムーズに走っていく事に似ていたりして、
 感情的トラブルが起きた時はバイクに乗りながら、そんな事を考えていたりします。
 すり抜けたり他車を無視して走ったり、普通走らない所を走ったり・・・。それは、その時自分にとって一番安全で楽なコースを走っているだけの事。
 かように私の運転は実に自己中心的でマイペースですから、
 きっと会社関係や友達関係にも、こうやって対応しているんだろうな・・と、
 笑ってしまう事も(笑)
 それが交通法規に抵触するとしても(常識外だとしても)、自分の安全にはかえられないのですし、そういう走り方(生き方)でここまで
 歳とってしまったので、もうスタイルができてしまっている・・・。
 だから、シングルで動く事が楽になってしまうのでしょうね。他人を気にしながら動くのは、自分の動きに無理を作る事にもなり、
 ともに危ない目を見るかも知れません。
 まして後ろに人を乗せていたら、無理はききません。
 後ろに乗せても良いと認めて後ろに乗せたら、無理をしないのがルール。それなのにシングルのように走ったから、後ろの人間を振り落とした。
 それが私の失敗です。
 でもそのようにしか走れないから、私には後ろに人を乗せる資格がないのでしょう。
 バイクで走っていても、走り方の感覚が気持ち悪い位ピッタリくる奴がいます。
 それぞれがかなり勝手な走り方をしても、お互い命に関わる事態には
 絶対陥らない、という信頼感がある関係。
 私にはそんな友達がいましたから、人生のパートナーにも、そういう奴が現れるかも知れない。
 そう思えば、出逢いはやっぱり素敵ですね。
                              by H |