サイト内検索
AND OR
Photo Essay
Text Essay
Desktop Gallery
Guestbook
Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

ドリームマシン

ここのところ睡眠時間が3時間を切っていて、疲れすぎによる不眠状態になりつつありますが、
こういう時は妙にリアルな夢を見ます。
 
昨日の夢は、30年位前の事でした。

私の叔父は、当時としては珍しく自家用車に乗る人で、
開通したばかりの東名高速や首都高速へ連れていってくれる人でした。
東名では、アクセルを床まで踏んで、120キロ出たと喜んだり・・。
思いだしてみれば、車好きな人だったのでしょう。
 
それ(夢)は、首都高速でのシーンでした。
羽田の海底トンネルへ向かう道で、気持ちよく叔父は車を飛ばしていました。

「おっ、凄いのが来る」

そう叔父が言います。
そして、次の瞬間、ズドーンという音とともにグラッと車体を揺らして、
その物体が恐ろしいスピード差で叔父の車を抜きました。
 
あっという間に消え去っていくマシンは、二輪車。
それも4本マフラーでタンクは金色でした。

コットンパンツに黒い革靴、アロハのようなシャツを着たライダーはノーヘルでした。
圧倒的な速度差で、風のように小さくなっていくバイク。
そう、今から思えば、早いマシンとの初めての遭遇でした。
 

がばっと目が覚めると、もう会社に行く時間です。

懐かしい風景を見たな・・・と思いながら、記憶を辿ってみました。
バイクは当時のスーパーバイクであるCB750でした。
全開で走っても、120キロ程度しか出ない自家用車に比べて、圧倒的な性能を誇った
CBは、今から考えればリッターバイクより凄い存在だったかも知れません。
 
それに乗っているライダーの格好といえば・・・・・・。
今で言えば、海パンにTシャツ、ビーサンでZZR1100に乗っているようなもの。
 
凄いなあ・・と、ただただ感心していた事を覚えています。
でも、その体験が突然夢に出てくるなんて、どういう事なんでしょうか。


トンネルへ向かって消えていくCBは、止める事のできない時なのか、
死という暗闇めがけてひた走る、人生そのものなのか・・・・。
 
ただ、少し黄色がかった金色のタンクが、艶めかしく煌めいて、
彗星の尾のように残像を残して走り去る姿が、実に魅力的でした。

思えばその時から、バイクに心を奪われてしまったのかも知れません。
 
あわてて会社に向かう時、無意識にヘルメットを掴んでいました。

                              by H

 
 
サイト内の画像・テキスト等の無断利用・転載は禁じます。
Hisashi Wakao, a member of KENTAUROS all rights reserved. / Web design Shigeyuki Nakama
某若夢話は横浜飛天双○能を応援しています。