8日午前11時40分ごろ、東京都豊島区東池袋1丁目の
東急ハンズ池袋店前の路上で、歩いていた男性5人と女性3人の計8人が、
刃物を持った男に次々と刺され、女性1人が左胸を刺されて間もなく死亡した。
東京消防庁によると、死亡したのは足立区に住む住吉和子さん(66)で、
29歳の女性と71歳の男性が背中や手首などを刺されて重傷、
15歳から52歳の男女5人が背中や腹を刺されるなどして病院に搬送された。
男は通行人に取り押さえられ、警視庁池袋署に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。
同署は容疑を殺人に切り替えて調べる。
9月8日付け asahi.com (http://www.asahi.com/)より引用
ここまで派手ではありませんが、突然刃物で襲われる事は体験済みの私としては、
その場に居合わせなかった幸せを感じずにはいられません。
突然振って沸いた不運に、冷静に対応できる人がいたら不思議と思うほど、
こんな事態に一般人は無力です。
不幸にして、被害に遭われた方には、一日も早い回復を願ってやみません。
また、残念ながら死亡されてしっまた方には、深く哀悼の意を表します。
右手に金槌、左手に刃物を持った狂った若者が、無差別に殺人を目的に斬りつけた、
というニュースを読んで、日本もとうとうここまで来てしっまったと思いました。
基本的に、こういう衝動的行動を起こす人間の精神構造なんて理解できませんから、
事件やその犯罪行為についての分析はできません。
でも、他人を傷つける事で自分を癒す行為を、無意識にしている人は多いように思います。
物理的な行為に及ばなければ、あまり犯罪にならないから目立つ事はないものの、
言葉の殴り合いはどこでも見られる事。
会社社会では、上司から部下へ、同僚から同僚へと無神経な会話が投げられたりする
ものですし、受ける方も軽くスウェーしてカウンターをかます位でなくては、
正常心を保てないでしょう。
ところがたまに、矢吹ジョーまがいのノーガード野郎がいたりして、
クロスカウンターも出せないままマットに沈んでしまう事も、結構発生しているようです。
某会社では、そういう状態に陥ってしまった人を「メンタル」と呼んでいますが、
これは心の病気にかかり、社会生活に支障をきたしている人の総称として使っています。
ガードしたくても手が動かなくなる事もある。
だから殴られてしまう。
殴られて傷ついた心を直す能力が無い場合、それ以上傷つきたくないがために、
社会から自分を切り離す行為に出てしまうのでしょう。
FKENでも、心の問題を取り上げてツリーを形成していましたが、
不特定多数が読むフォーラムでは、環境も考え方も感じ方も違う人が、
自分の考えに基づいて発言するわけですから、ちょっと危険にも思いました。
文章をメディアに意思表示する行為は、例えば相手の表情が見えなかったり、
息づかいが聞こえないので、表現がそれだけ直接的になりがちです。
生き方のカタログとして、読み物として捉えられればよいのでしょうが、
私信に近い形でのコメントは、その真意が伝わらずに凶器となる可能性もあります。
心の奥底にある傷を癒す事ができるのは、自分だけしかいないと思います。
どんなに色々な情報を与えても、本人がそう思わなければ直らないのが
心だと思うのですね。
だから、同じ痛みを共有できる環境がない限りは、
苦しんでいる人や傷ついている人の立場を、勝手に決めつけてはいけません。
決めつけられれば反論したくなり、通じなければ感情的溝はどんどん広がります。
反論できるうちはまだ正常の部類で、反論すらできなくなってしまうかも知れない。
口を出せなくなるほど傷ついてしまったら、病気の部類です。
自分の書いたコメントで誰かが傷ついて、反論がなければ自分が正しいと思うのは、
知らずのうちに金槌振り回しているのと、同じだと思います。
辛い想いをたくさん持った人を好きになったとき、その人を心も身体も抱きしめるのは、
自分も同じ視線や感覚を持っていないと難しいですね。
しかも、触れ合う事ができなかったり、見つめあう距離での会話が無いと、
本当に求めている事が理解できません。
遠距離恋愛は難しいと言われるのは、
物理的距離の長さに反比例して短くなる会える時間が、
結果的に心の距離を遠ざけてしまうからでしょう。
忙しすぎて、会う時間が少なくなっている人も、同じ事になりますよ。
思い当たる方、ご注意ください。
取り返しがつくうちに(笑)
by H
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