「暑いですね〜」
「そうですね、放っておいたからこんなに延びちゃって・・」
「もう少し頻繁にくればいいのに。」
「そうなんですけど、忙しくってつい・・」
「前、何時きました?」
「多分三ヶ月前、取締役会があるとスーツ着なくちゃいけないじゃないですか。
で、似合うように髪を切る・・と。」
「そうか、そうか・・・」
暑いですね・・・の会話が始まった途端に、もう豪快にジャキジャキ切られている私の髪。
行きつけの店のオーナー店長に、髪を切ってもらうようになってもう8年位になりますが、
こうしろああしろと言わなくても、だいたい収まるように切ってくれるので、
今回も何も言わずにお願いしていました。
しかし、いつもよりたくさん切っているような・・・・。
以前に、店長が旅行でいないときに、他の人に切ってもらった事があるのですが、
店長の客だからととても丁寧にやってくれたにも関わらず、なんだか変になってしまい、
やっぱり店長は上手かったんだと思い知らされ、それ以来ずーっと彼とのおつき合い。
若い頃、針金のように立ちまくった私の髪は、最近猫っ毛のようにへにゃへにゃになって
しまったのですが(歳のせいですね)、それを切り方でうまく収まるように
してくれるのが凄いところ。
ところが、その彼が珍しく切り過ぎた。
ちょっと待ってよ、大丈夫?と思った時はすでに遅い・・・。
そう、切りすぎた場合私は童顔だという事もあり、
坊ちゃん顔になってしまうのです。
で、なってしまった(涙)
こうなってしまうと、普段の格好が似合わない(笑)
もうスーパーショートにして、眉まで剃って・・・、
怖さを演出しようとも思いましたが、
頭の格好が悪いから似合わんな〜きっと。
(それに、所詮童顔ですからだめですね)
油で固めてオールバックにすると、それはそれでオヤジ顔だし、
第一ヘルメットかぶれないし・・・・。
他人の髪の毛なんて全然気にしないのに、自分だと気になるって変ですよね。
まあ、逆に考えれば大した事もないって解るので、
気にしないしすぐ慣れちゃうし、自分でも忘れちゃうんですけどね。(笑)
ただ、可笑しかったのは、店の奴らも「店長が失敗した」って思った事が、
ありありとその表情に見てとれた事。
これは、その表情見ているだけで、こっちも吹き出しそうだったくらい。
でも、しっかり金取られてしまいましたが。(当たり前だって)
短い髪は、洗うには楽でした。
by H
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