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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

怒っちゃいかんと思いながら

こう暑いと食欲が落ち、あっさりとしたものが食べたくなります。
元気を出すためには、強制的に焼き肉や鰻を食べたりしますが、
昨日の気分はあっさり系だったのです。
 
蕎麦屋を覗いてみれば満員、小料理屋は焼き鳥の匂いが脂っこくてパス。
生魚もこの暑さじゃな・・・と思いながらも、他に候補も無く、
悩んだ結果寿司屋に行くことにしました。

CXの「料理の鉄人」に板さんが出たらしいその店は、
店の前にスタジオの写真が飾ってあって、ちょっと嫌な予感がしたのです。
しかし、まあそこそこの値段をとるのですから、そんなに外れないだろうと思っていました。
 
入り口の内側には、有名タレントの写真がずらり・・・。
いかん、これは札幌のラーメン屋と同じノリではないか。
という事は味は・・・・・。 
腹くくって、まずはと生ビールをたのみました。

ところが、ビールをたのんだだけの状態で、
お茶・みそ汁・フルーツ・漬け物・茶碗蒸しのセットがドンと机に並び、
それからちょこっとだけのお通しが出、そしてビールが運ばれました。 

今まで色々な寿司屋へ行き、みそ汁が出なかった事があっても、
注文する前に出されたのは初めてのこと。
最初に飲物の注文をきいておきながら、何故冷えたら不味いお茶やみそ汁を
出してしまうのか理解に苦しみました。
(料理の鉄人は1時間で全てを揃えるのですから、出せるものは順序関係なく出して
 しまうクセがついているのかも知れませんね。 撮影する時は冷えていても
 わかりませんからね。)
 
まあ、何事も勉強。
食べてみなければ解らないのですから、ネタのラインナップを見て特上にぎりを
オーダーしました。(3500円)
 
トロの鉄火巻き・あじ・中トロ・赤身・甘エビ頭付き2尾・卵・かんぱち・うに・いくら
といったところが出てきましたが、ウニは少しとろけ、甘エビは頭2つで尻尾ひとつ、
巻物は海苔がパリパリしていなく、シャリも暖かくない・・と。
カウンターまでの距離は5メートルも無いっていうのに、この状態って事は、
来るなって意思表示なのか?と疑いたくなるほどでした。

確かに暑い時期、ネタの仕込みは大変でしょう。
板さんだって4人ぐらいいる立派な店だから、さぞかし人件費もかかるのでしょう。
場所はランドマークプラザですから、テナント料も高いのでしょう。
 
だから、カウンターに座らない客は、とっとと帰すのか?
それとも、観光客が多いからそんな対応で良いと思っているのか?
高いとは思わないが安いとも言えない値段設定で、その割に美味しくないぞ。
カウンターに座らない客には、尻尾が取れてるような握りを出すのか?
最初にビールをたのんでいる客に、何故お茶を出せる?

と、怒ってはいけないと思いながらも、かなりの怒り爆発モードに突入です。


寿司屋は、高度な接客業だと思うのです。
客としても、最初から乱暴にカウンターを占領せず、
メニューの値段と相談しながら味の好みが合うかどうかを品定めしたり、
置いてある酒などからその店の望む客層を探るもの。
それで、ピッタリ自分に合うと思ってから通うものです。

通っているうちに、いつの間にか向こうもコッチを覚えてくれて、
たまには良いネタを勧めててくれたりするのです。

そうしてはじめてカウンターに座っても、味とサービスと値段のマッチングが正当に
なるものだと、思うのですよ。
 
まあ、若造が偉そうにカウンターで講釈たれたりすれば、思いっきり高い値をふっかけ
られて2度と来ないようにするのは寿司屋の常套手段ですから、
尚更常連として大事にして貰える事にステータスを感じます。
(飲み屋も一緒ですね)
 
それにしても、例え一見の客だったとしても、
飲食店は最低限の美味しい料理を出す事が当たり前だと思います。

そうしておけば、不味くなると素人でもわかる事をするのは、
悪意があるかナメているのか、はたまた馬鹿なのか知りませんが、
飲食店としてのプライド無し、と言われても仕方がないでしょう。

たった5千円程度の出費で、大変丁寧に接客業の難しさを勉強させていただきました。
ありがとうございます、「松*寿司」さま。

でも、横浜にはこんな寿司屋ばかりではありません。
例えば、金沢区には「兼平」という寿司屋がありますが、ここの魚は小柴漁港でとれた
地の魚が美味しいです。(特にあなごが)
小柴漁港のすぐ側で、道一本入った住宅地の中にありますが、確か看板が太い道からも
見えたはずです。
(名前の平が、ひらがなの「へい」だったかもしれませんが、その場合平にご容赦を)

また、野島にある「島寿司」も、地の魚を食べさせてくれる店ですが、
ここは味というよりも、魚の量が半端ではありません。
にぎりをたのんだだけで、普通の人だったら満腹、という程の切り身の大きさ。
だって、一口でにぎりがほうばれないんですよ。

それを知らずに「刺身の盛り合わせ」と「特上にぎり」なんかたのんだら、
店中の注目を浴びてしまうかも。

おまけに出してくれるみそ汁が丼に近い大きさのお椀で、蟹の半身が入っている事も。
決まり文句は「何杯でも、お代わりしてくださいね」。 

場所は、金沢八景から八景島に向かって走り新都市交通の「野島公園駅」がある交差点
を右折して野島に渡ってください。
橋のたもとに「島寿司」はあります。
 
書いているうちに、久々に行きたくなってしまいました。
雪辱戦に出かけますかね。

                         by H

 
 
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