「週間金曜日」という雑誌をご存知ですか?
マスコミには珍しく、広告に頼らないスタイルを固持していて、
それ故辛口の言いたい放題の作り方なのですが、その分その情報には信憑性もありそうです。
ただ、どうしてもその手の本は、思想めいたものを感じて抵抗もあるのですが・・。
その中で、「買ってはいけない物・・」とかいうコーナーがあって、
人体に危険なものを取り扱っているのですが、反響も大きかったのでしょう、
本として発売されかなりの勢いで売れている、とか。
で、当然読んでみたのです。
過去に、自分でも取材し、危険な食品・薬品等にはある程度知識があったので、
そんなに驚きはしませんでしたが、恐いと思ったのは最後の後書きでした。
筆者や編集者が座談会形式で喋った事を文章にしてあったのですが、その中で
「これだけ色々な事を書いても、メーカーからクレームがつかない・・云々」
という部分でした。
クレームがつかないのではなく、つけられないという事実があるのです。
(クレームをつける事による周知効果も恐いのでしょうけど)
商品等の内容について知りたい方は、書店で買うなり立ち読みするなりしていただくとして、
大企業の利益優先主義は、生活上(自分をも含む)の危険を無視した「売らんかな」
体質を産み、それが日本の経済的繁栄をもたらしてきたのですから、
あまり真っ向から反対だけはできません。
だからこそ、情報は正直に伝え、取捨選択できる環境を整えるべきなのに、
マスコミは広告料という名の口止め料を貰って成り立っているのですから、
なかなかそういう情報は出てきません。
チェルノブイリの時は、物差し(ガイガーカウンター)も無しに放射能の事を語るのは
自分的に矛盾を感じるので、安物を購入し試しにスーパーで(隠れてですよ)色々計って
みたところ、外国製のパスタや乳製品より、国産の物の方が少しだけ高くカウントされ、
ビックリした事がありました。
後日調べてみたところ、デュラム小麦粉が汚染されていて相場が暴落していた時、
日本のパスタメーカーがこぞって買い、今までデュラム小麦が2割程度しか入っていない
安物パスタを「100%デュラム小麦使用」と堂々と唄ってその粉で造って売っていました。
国産のピザ用チーズが一番反応が強く出たのですが、それも材料が同じ様な経緯で入手
された事は、想像にかたくありません。
大企業の作る食パンの白くて柔らかいヤツは、殆ど添加物で膨らましているだけです。
その薬漬けのパンを作っている人達は、決してそのパンは食べないと言います。
(戸塚にある工場に勤めていた人が言ってました)
やっぱり、自分が食べたり使ったりするものは、ちゃんとわかっていたいと思います。
ところでバイクに乗る事は、情報を多く集め瞬時に対応する事だと思いませんか。
その情報を見落とした人が、結果としてアクシデントを起こす気がします。
生身をさらして走っている以上、鉄の固まりと勝負できるはずもない。
車の脇に居る人の足を見落として、飛び出されて事故を起こしてしまったり、
車の流れを見極めないで、ひたすら飛ばして車線変更する車にぶつかったり・・。
事故は、必然性を持って起きるものでもあるのですから、
ライダーはそれだけ敏感でなくてはいけないと思います。
ふっと空を見て、夕方の天気がわかったり、
何だか今日は気がのらないからと、バイクに乗るのを止めたりできる人は、
きっとあまり事故を起こさないのでしょう。
情報処理は早いほうが良いのですが、正確でなくては意味がありません。
正確さを高めるのはやはり経験とその記憶。
長く乗り続けられる人は(尊敬の意味を込めて「生き残り」と私は呼びます)、
それだけ自分を守る行動に長けているのでしょう。
だから見えにくい、しかし真実を示している情報には、
いつも敏感でいたいと思います。
by H
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