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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

シングル化

ここ1週間の間に、知り合いが3組ほど「別れそう」との相談をもちかけてきました。
ブームなんでしょうかね。
 
そう言えば、この1年位の間に、別れてしまった知り合い3組。
別れそうになっているカップルは5組。
これは結構な数ですよ。
 
そのカップル達に共通するものはあるか・・・と考えれば、
皆30才を越えているって事くらいですか。
 
確かに、結婚というシステムが、社会において何のステイタスも無く、
優遇される税金等もダブルインカムなら関係無く、
男女平等が進めば給与に差が出る事もなく、
なまじ籍に入っている事で、余計なしがらみばかりが増えていく・・・。
 
だからと言って、離婚する事もない・・と思うのですが、
人間は皆日々変わっていくものですから、何時までも結婚したての頃のような感情を、
そのまま変わらずに持ち続ける事は難しいのでしょう。
(どちらか一人がその気持ちを持ち続けても、もう一人が変わってしまえば同じ事)

男女を問わず、会社で働いていて30才を越えるようになると、
現場を任されるリーダーとしての立場や責任が手当とともに背負わされて、
いきおい仕事第一の考え方になりがち。
そうやって、仕事人としての自覚や責任が生まれてくるころ、
家庭や家族の価値や意味が、自分の中で変わっていくように思えます。
 
いつまでも好きでいられる相手だから結婚した、のに、
そんな感情は日々の忙しさの中に忘れ去られ、当たり前の日常にかわり、
気がついたら職場の異性に恋愛感情を持っていた、というのは20年も前からの
ありがちな不倫からのドロ沼離婚パターン。

ところが、別れたいというカップル達の半数以上が、
別な相手ができてしまったわけではないんです。
一緒にいる意味が無いとか、
定年後の人生を考えたら今のうちに別れたいとか・・。

寿命がのび、リタイヤした後の人生が決して短くない現在は、
収入が下がった時にこそ、お互いの助け合いが求められる事を考えると、
子供がいるからとか、ここまで一緒にやってきたとかの、
なし崩し的理由では老後の人生のパートナーは、考えられないのでしょう。

結婚は、お互いがお互いを尊敬できるかどうかが、長続きするかどうかの瀬戸際です。
それとて、カップル間ではどうにかなっても、親兄弟親戚まで絡んだら何の支えにも
ならない事、たくさんありました。

今は、最初から結婚する気のない人が、ドメスティックパートナーとして異性を選び、
気持ちが変わったらスマートに別れるのが当たり前になりつつあるようで・・。

その波が来る前にとりあえず結婚してしまった年代が、今時になって別れるのに
苦労しているのかも知れません。
(ドメスティックパートナーという呼び名は、アメリカで男女平等のための言葉として
 生まれ、ワイフやハズバンドの代わりに使われている単語です。
 が、現在の籍なし結婚の相手にはその意味がぴったりだと思い、私が勝手に使っているだけです。)
 
離婚をマイナスと捉えるのは、親・親戚関係だけと言い切ったらちょっと乱暴ですが、
社会的にも、離婚したからリストラされる、なんて話はないでしょうし、
「結婚しなくちゃ一人前じゃない」という言葉さえ、独身の30代が多く存在する以上
意味もなくなりつつあるのでは。
(少なくとも私の勤めている会社ではそんな状態です)

小子化の結果、実家にそのまま居続ける子供達が多くなり、一人立ちしない人も多くなり
なおさら結婚できない人が増え・・・と。
まあ、そういう人種は一人暮らしもできないから、論外ですが(笑)。

これからは、一人暮らしができて大人、同棲ができて一人前って事になるんでしょうか?
(そしてそれでも、独身って事)
                       by H

 
 
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