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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

機種変更

いつの間にか日本も、香港のように誰もが携帯で電話をしている、
そんな時代が来てしまい、TVの宣伝も激しい競争が繰り広げられていますが、
これは都会での話なのか場所によってはまだまだのんびりしている所も・・・。
 
取材に明け暮れる時代には携帯電話はまだまだ巨大で、
それでも時間をお金で買えるならと、好奇の目で見られながらも肩掛けタイプを使って
いた事もありました。

ただ、閉口したのはその料金。
仕事で使う以外には現実的な理由が見あたらないほど、高かった事覚えています。
 
個人用に使うには(私はかなり電話を駆使していたので)、安い事と音質が良い事が
購入条件になりました。
仕事で使う時は、会社の携帯電話を使う事が当たり前と考えていましたし、留守電と
ポケベルで連絡はどうにかついたのですから、個人用の携帯はどうでも良いと考えて
いたのです。
 
ところが、規制緩和もあってどんどん通信事業者が増え、それにつれ料金はどんどん
下がるようになると、社員の中で携帯を持たない人間が数えられるほどに少なくなって
しまいました。
 
会社の携帯電話は、会社に持って帰るのが面倒と埃をかぶるようになり、
契約をうち切っても、無い事にすら気がつかない奴もいるようになり・・・。
 
まあ、それでも携帯は必要ないかな・・と思っていたら、
いつの間にか公衆電話が減りだしたようで、
町中での電話にも困るようになってきたのです。
 
で、仕方無いからと購入した(正確にはもらった)のがPHSだったのです。

その時はまだまだ子供だましと言われていたPHSは、DDIの電波の強さを生かせる機種
さえ使っていれば都会では全然問題が起きないほど優秀でした。
(使えなければ、携帯にすればいいと実験的に手に入れたのです)

以来、使い続けてもう何年か・・・。
自動車の中でも高速道路でなければどうにか使え、音質も良く、しかも携帯にある
音声の遅れも皆無ですから、電波が途切れないとPHSと相手に気づかれない事も・・。
 
ただ、機能が増える新型が出るにつれ機種変更をするわけですが、
これがちょっと面倒くさいのです。
電話帳に登録してある電話番号を手動で入れ替えなくてはならなかったりするのです。
だから、ここしばらくは機種変更していなかったのですが
電話の中のCPUにエラーが出始め、メモリーの管理がおかしくなってきました。

2年も使うと、バッテリーもへたってくるからちょうど良いかと
久々に機種変更をしました。
 
最新のeメール対応もしてくれる機種が2800円。
メモリー量も増え、機能もあまりに多すぎる程。
 
しかし、まいったのが電話番号の登録でした。
一人あたりの電話番号を3つまで登録でき、
しかもニックネームとメールアドレスも登録。
さらにグループ分けまで要求してくるのです。
しかも、名前は漢字・カナ・英語・記号となんでもござれ。 
 
当然ボタンも複雑な操作を要求してくるわけです。
 
バイクは進化しても、動作が増えるような事はないのにな〜、とぼやきながらも、
シコシコと小さすぎるキーを打つ事数分・・・。

疲れてしまって、いまだに新しいデータが移しきれていません。

ただ、家の電話はもうコンピュータ専用にして、
通常の電話連絡はすべて携帯にしても、何の違和感も起きないのは、
そういう時代になってしまったんだな・・と、半ば呆れてしまうのも事実。
 
電波が届かなければ、電話会社が伝言を預かり、モバイル通信には32kで対応し、
eメールも出せれば、電話機本体が留守電機能も持っている。
時計までついているから目覚ましにもなる、となればこれ一個でかなりの使い道が
あるのでしょう。

一般加入回線がどんどん廃れるのも無理はないですね。

でも、機種変更後の今まで使っていたハードは、もうゴミにしかならない。
勿体ないから、捨てずに持っていますが、親機を売っていないからトランシーバにも
使えない。
 
もう、使い捨ての時代じゃないんだから、そこら辺もっとメーカーも考えて欲しい!
と思うのは私だけでしょうか。
 
バイクや車はまだまだ走れるものを、安く買いたたいて外国で高く売る商売が
成り立っているので、どんなものでも買い取りますと豪語する店までありますが、
携帯電話は実は輸出規制のかかった物なのです。
1ギガヘルツ前後の無線機自体が、かなりの精度を要求されるものなのに、
さらにそれが相互通信できしかもデジタル無線機だったとしたら、
その中に秘められたノウハウは大変なものなのです。
 
でもね、バイクみたいに電話の発達していない国に、システムごと売ってしまえば、
使わなくなった電話機だってリサイクルできるじゃないですか。
(ただで捨てられるハードを集めて、中の端子にメッキしてある金を取り出す仕事も
 あるのですが、機械を素材として扱うのは勿体ない気がするんです)
 
ただ、今回一番情けなかった事は、
分厚い取り説の解読ができなくなってきた事なんです。
 
「電話なんだから、もっと簡単でいいじゃないか!」
と怒りながらも取り説を開いて溜息ばかり・・・。
歳ですかね。

                             by H

 
 
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