梅雨は、日本の四季には無くてはならないイベントの一つ。
この雨のおかげで、夏の暑い時期にも水がまかなえるという、
大切な意味も持っているのですが、都会にいるとやっぱり鬱陶しい、と感じます。
革ジャンやグローブ、下手すりゃヘルメットまで、カビの攻撃を受け、
ブーツにいたっては匂いまでも・・・・。
梅雨入りしてから、ずうっと雨がふらず、今年も節水か?なんて心配していたら、
どうやら今日あたりから、関東も本格的な梅雨のようです。
仕方がないので、窓から外を見ていると、
銀杏並木をバックに雨が降っている様が、妙にきれいに見えました。
シールド越しの雨風景も、独特の世界ですきなのですが、休日の家の窓越しの雨も、
なかなか風情があるものだなあ・・と、ちょっと気に入ってしまいました。
さっそく、冷蔵庫を開けて、ビールを一本。
こればかりは、家にいる特権ですね〜。
TV取材をする時雨が降っていると、
「今日は雨なんだ」と解らせる画が必要になります。
で、カメラマンに「雨、撮っといて」と頼むのですが、
この時どんな画を撮るかで、そのカメラマンの腕や性格がわかったりするのです。
だいたい、水たまりに雨が落ちている画を撮ってくれるのが普通ですが、
若いけど腕が良いと噂されていたカメラマンは、ちょっと違う画を撮ってくれました。
いつものように、雨を撮ってくれと頼むと、少し考え込みそして水たまりなどには目もくれず、
遠くの街路樹を撮りだしました。
モニターを見せてもらうと、ぼやけた街路樹の前に降りしきる雨その物が写っているのです。
なるほど、いい感覚していると感心させられました。
雨を想像させる画ではなく、雨そのものを撮ってくれたのですから。
窓の外の、銀杏並木の前に降る雨を見て、ふっとその彼の事を思い出しました。
彼は、私のADを務めてくれたディレクターと結婚し、もうすぐ1児の父になります。
新しい命に、乾杯! (結局、もっと飲みたいのね:影の声)
by H
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