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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

ジューンブライドは何処?

皆さんはタクシーに乗るとき、挨拶をしますか?

私は、随分前からそうしています。
挨拶されて悪い気はしないし、一言挨拶するだけで結構なメリットがあったりするので
すから、どんな方ともそうするように心がけています。

「お願いしま〜す。 中華街の○○楼まで行きたいのですが・・・」

「はいどうぞ」

こんな感じでタクシーに乗ると、
話好きな運転手さんは必ずフレンドリーに話しかけてきます。
 
そんな話の中から色々な事を知ります。
 
 不景気でリストラにあった人達のために、運輸省が各タクシー会社の認可台数を
 増車している事。
 その結果、素人ドライバーが増え、客の取り合いが生まれ、おまけにサービスも低下
 している事。
  
 そんな話をきけば、政府はリストラ対策で、こんな事もしているんだな・・、
 と思います。
 
 日々、町を歩いて営業していた人がドライバーをしていれば、町の見方も違うらしく
 どこそこの企業は桜木町から歩くようになった・・とか、
 この時間帯の人の混み方が減ってきた・・とか、
 不景気の効果を実地で教えてくれたりして、結構面白いのです。

そんな話の中で、へ〜っと思った事がひとつありました。
6月はジューンブライドとか言って、結婚式が多いのが常識だったような気が
しますが、今年は結婚式の客が少ないのだそうです。
 
横浜は、山下公園のそばやみなとみらいなどに、たくさんホテルがあり、
確かに週末は礼服を着た人達が多く見られるものなのですが、
タクシー運転手にしてもあてが外れるほど、そんな客がいないとの事。

一回に数百万の金を払って、本人達はもとよりご親戚一同様の面子が立つような派手な
結婚式は、昔から無駄だと思っていたのですが不景気な昨今、
地味婚を決め込むカップルが増えても、おかしくはありませんね。

「一生に一度だから」というセリフで、麻痺した金銭感覚に拍車をかけて、
各式場は儲けまくっていたのでしょうが、
結婚は一生に一度と考えられない現実が多く蔓延り、
結婚して共稼ぎをしない夫婦は自ずと倹約体勢に入るでしょうから、
派手な結婚式が廃れていくのも当然なのかもしれません。
 
結婚に一番必要なものは、派手な結婚式でなくて、続ける努力と思いやり。
(それでも、人の心は変わるものですから、どうなるか解りませんが)

私にしてみれば、結婚というシステム自体に不信感がありますし、
現在の日本にマッチしていないのでは、とすら思います。

好きになった人の親兄弟はともかく、親類縁者までをも家族として愛せるか?なんて、
たいして人間関係すらわかっていない若者のうちに、判断できるわけがない。

だから、昔は親同士が納得した「見合い」なんて方式が使われていたのでしょう。
(結婚してはじめて、結婚は自分たちのものではない事、知りました)

今、私は好きな人がいたら、一緒に生きる事を望んでも結婚は望みません。
(子供ができたら別でしょうけど)
一対一の生活力のある大人同士として、共に尊敬しあえる関係ならば、
それ以上は望まないほうが、お互い楽。

そんな考え方が認知されるような社会が、
やっと日本にも来つつあるように感じています。
                          by H

 
 
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