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久々にクラブハウスに顔を出しました。
ケンタウロスのクラブハウスに顔を出すようになってもう１０年、
いやもっと経っていますが、雰囲気だけはあまり変わっていないような
気がしています。
相変わらず、一杯のビールと大将との話で、
ささくれている心を撫でるように、
その空間を味わっていました。
何事にも初めて、という事があり
その体験が基準になる、という事がありませんか？
そう、初めてこの部屋に入った時の事は、
忘れられない出来事として記憶に残っています。
私が２０代だった頃、ショップに買い物にきて大将に出会いました。
（何だか、面白い格好をしたオッサンだな・・・、というのが第一印象）
「ちょっと、２階においで」
「はあ」
ズシリと重い木のドアを見た時、
なんか雰囲気が違う・・、と感じたのですが、
まあお誘いがあるので、恐い物見たさでついていくのですが・・・。
ヤバイとこ来ちゃったかな・・・
一対一だし、引くに引けないな・・・・。
「まあ、一杯いこう」
ドンと机の上に出されたのは、バーボンのボトルと、ストレートグラスが２個。
いきなりいい女に腕組まれて、連れて来られた部屋がベッドルームだったような状態。
腹くくって飲みました、ストレートで。
２人でボトルを空けた時、外はとっくに暗くなっていてました。
なんだか色々な話をしていたのですが、今となっては何も覚えていません。
ただ、「ここは居心地が良い」と感じた事だけを覚えています。
「こんな酔っぱらいで、バイク乗ったら危ないかな・・・」
「醒めるまで、ここにいりゃあいい。
まあ、立ちゴケしなけりゃ乗っても大丈夫だがな・・ガハハ」
「はあ・・」
そんな会話の後、私は空飛ぶ絨毯のようなバイクに乗って帰りました。
何事も、初体験の事は、なかなか忘れる事ができません。
それは、その事が自分にとっての基準点となるからでしょう。
では、最高の初体験と最悪の初体験、どっちがいいでしょうか？
最高を最初に知ってしまうと、いつかそれを越えられる物に出会うと追い求め、
出会う度に失望してしまうかも知れません。
最悪を最初に体験すると、その後はどんどん良い物に出会えるでしょうが、
次はさらにいいかも、と満足できない症候群になるかも知れません。
皆さんは、どっちが良いですか？
私は、どっちかと言えば良い初体験の方を望みます。
だって、いつ死んでしまうかわからない人生、
最初であれ次であれ、最高と思える出会いがあったのなら、それは素晴らしい事。
最悪な出会いは、良くなるばっかりでしょうからそれも幸せですけど、
いつかは・・・と思っていても、欲しい物は逃げていってしまうもの。
だから、私は欲しいと思った瞬間に手を出してしまいます。
（それで、何度失敗したか・・・・）
皆さんの初体験、教えてくださいね。
by H
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