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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

反応

どうも、チャットや会議室などは、あまりの初心者ゆえ敬遠していたのですが、
掲示板的使い方のこの場所(そのように見えます)は、初心者としてはなじみやすいようです。
で、ちょっとまめにレスつけるようにしているのですが、反応があるという事が
やっぱり楽しいのですね。

自分だけで楽しめるワインディングをみつけた時、それを同じように大事にしているライダーと
すれ違えば、自然とハンドサインを出したくなります。
その時サインが返ってくれば嬉しいのと、同じなのですかね。

(注:この文章は@nifty ボイス オブ ケンタウロス 鉄馬人に1999/5/17に掲載されたものを転載しています)

昔、仲間の中で、大阪あたりに彼女がいて、毎週末バイクで通っていた人がいました。
その話を聞いた時、新幹線で行けば酒でも飲みながらゆったり行けるのに、
と漠然と考えていたのですが、
昨日も大井川先まで走ってみて、なんとなく解ってしまったような気がしました。

あいつ、結局、走るためにそうしてたんだな・・・、と。

雨の中、ミシュランのマカダムは、鉄板(道路の繋ぎ目ってやつ)の上でタイヤ3本分ほどスパッと
すべり、路面の轍に乗れば時速100マイルを越えているとハンドル切っても真っ直ぐ行こうとする。
ジェットヘルのシールドは容赦なく顎から下をずぶ濡れにし、のどから雨が進入してくる。
足柄で給油をしておかないとガス欠になるのでしかたなくSSに寄るが、
休むと走りたくなくなるかも知れない・・・。
休憩所をスルーしてスタンドへ直行し、そこでトイレを借りてまたすぐ走り出す。
御殿場からの下りはスピードがのり容赦なく大排気量オヤジ車がパッシングをかけてくる。
「やっぱ、バカだよね」
と自分を嘲笑してみても、はたから見ればもっと変。
ベンツに思いっきり水かけられて、よせばいいのに追いかけてみたりと・・・。

好きな女に会いに行く。
そんな目的が唯一の支えで、結局その過程と状態を楽しむ。
それは、走りきった後の再会によって、ハイな状態が幸福感を増しながらも今という時間に戻ってくる。
そんな時間の流れが狂っている錯覚の確認が、実に面白い。
普段でも、ずっと高速で走り続けた後の遵法走行は、全てが凍ったような感覚を見せてくれますが、
雨の中の高速走行はもっと良いですよ。
(何言ってんだか、このオヤジ)

これ一度やったら、結構ハマります。

帰りは帰りで、現実への復帰をヒシヒシと感じながらの全開となったりするのですが、
会う、という簡単な行為が実に意味深くなるものでした。
(会いに来られる方は、気が気じゃないって!)

所詮、自分の事だから、自分でしか解らない。
だから、自分しか頼れないバイクに乗っているんですよね? 皆さんも。

                                    by H

 
 
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