サイト内検索
AND OR
Photo Essay
Text Essay
Desktop Gallery
Guestbook
Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 
 

HK2002

さぁ行くぞ〜という気分は、日常を追い抜く気分と共に、
睡眠不足な身体をどんどん覚醒してしまう。

結局、NEX3号の出発時間の直前まで、眠る事はできなかった。


しかたないさ、楽しくて仕方がないのだから。

寝過ごすよりマシ・・と、
とっとと起きて横浜駅に向かう。



   電話が来ない
   知っている人はいない

そんな環境がどれほど大切かを知っていても、
なんとなく動く気力が湧かないでいたのは、去年の今頃。

しかし、中秋月を見に出かけた時、
また出かける事を決めていた。



睡眠不足のおかげで機内で熟睡。
(でも機内食はしっかり起きて食べたが)

あっという間に辿り着いた香港で、まずはあの「麺」を喰いに行く。
細くて噛み切れない、だけど妙にクセになるあの「麺」は、
町中の至る所にある粥麺専門店で味わえる。

ホテルに荷物を投げたら、すぐ地下鉄に乗った

「麺喰うゾ〜、麺!」
思わず独り言。
単なるバカ(爆)



銅鑼湾駅で降りて外に出れば、人だらけ。
全員が大声で喋っているように五月蠅い。

コレだコレ!
この匂いと音が香港だぁ・・・・と人混みの中をスラローム


旨そうな匂いが充満するなか、
行った事のない店を物色する。


今回は、急に取ったチケットだから、
帰りは朝一の便。
それは最終日に何もできない事を意味する。
だから一食もおろそかにできないのだ。


中華風カレーも粥もいいのだが、
日本では絶対食えそうにないモノが最優先。

だから麺と亀ゼリーは外せない。
そして鴛鴦茶(コーヒー+紅茶)も・・・・。


潮州料理と書かれた店を数軒めぐり、
地元民がたくさん入っている店を探す。
(潮州料理店は旨い麺を出す店が多い)

混んでいる事は、美味しいかとても安いかの証明。
そのどちらかの理由で、絶対満足できるはず。

そして、希望通りの汚くて混んでいる庶民的な店を見つけた。


雲呑麺は当たり前すぎるので、叉焼麺をオーダーする。

噛み切れない麺を口いっぱい頬張って、
麺の量の半分に相当する位の叉焼を、
これでもかと食べまくった。

これが喰いたかった・・・とニヤつき、
10分もかからず完食。


食い終わった後に、次は何処で麺喰おうと無意識に考える。
バカだなぁ・・・と思いつつ、でも、コレが楽しみだったと気付く。

至福の時。
食い過ぎの予感。



見上げたら歩行者用の信号に変なステッカー。
町中年末セールの真っ最中だから、
きっとこれ以上引けない・・・と書いてあるのだろう・・と、勝手に想像する。
1/5位は漢字から意味が想像できる事。
それはこの国が好きになった理由の一つ。



バカ高いビルも、
バッタ物を売りさばく怪しい店も、
何だか見慣れてしまったおかげで、
新鮮には感じられない。

非日常へのエスケープは、
食べ物のみでは意味がない。

柄の悪そうな裏通りを選んで、
そこから伸びる狭い路地へ潜り込んでみる。

新しい風景に出会える事を期待して。


果たして、煌びやかな照明だらけの大通りの裏には、
真っ暗で人気の少ない道が、ちゃんとあった。


壁には、どこかで見たような落書き。

アメリカのチンピラがスプレーで書く、
英字をデザインしたあれだ。

ここは本当に香港なのか・・・・と
しばし佇む。

桜木町のガード下か、はたまた渋谷か、
待っているとチーマーが出てきそうだ。


こっちも充分に得体の知れない姿だからか
モードラ付きのF3を構えているからか
歩行者達は私の背後で
撮影が終わるまで待っている。

シャッターを押してふっと後ろを見たら、
10人ほど溜まっていて、こっちが驚いた(爆)




変わる事が進歩だったら、
変わらない事は歴史だろうか。

「未来は背中からやってきて、目の前には過去のみが見えている。」
とは、大将の言葉。
変わらない風景を見ていると気持は過去へ戻っていくから、
言い得て妙だと、感じてしまう。

その時々の色々な感情は、ある風景に出会った時、突然リアリティを持って蘇る。
そしてその感情に苛まれる事にもなる。
しかし・・・・

記憶があって、経験があって、傷跡があって、
生きている・・・と実感できる。


新しい道は、見えないからこそ面白い。



                              Text and Photo by H.Wakao

 
 
サイト内の画像・テキスト等の無断利用・転載は禁じます。
Hisashi Wakao, a member of KENTAUROS all rights reserved. / Web design Shigeyuki Nakama
某若夢話は横浜飛天双○能を応援しています。