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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 
 

天高く、我肥える冬


今の仕事をするようになってから、正月気分を味わうのは2日になった。
年越しのOAをやっつけて、泥のように寝て、目が覚めるのはヘリコの音。
そう、私の家は国道一号線に近く、箱根駅伝の中継ヘリが飛び交う場所にある。

毎年、この日のために努力してきた学生達が、一年間の総決算のように走っていく。
それをテレビ中継するために、空中にホバリングしているヘリコ。
その音で目が覚めるのだがそれは、私にとっては正月を告げる音でもある。


今年は秋まで、なんとなくくすんだ空ばかり眺めてきたけれど、
寒くなるにつれ綺麗な空が出現するようになった。
どこまでも高い空は、大好きな青を纏って、
しばしストレスに潰されそうになる心を和ませてくれる。


何故、空を見ているだけで、
なんだか穏やかになれるのか、わからない。

子供の頃、原っぱに寝ころんで視界いっぱいの空を眺めていた事を思い出すと、
遮るものの無い風景が好きだったのかも知れない・・と、思い当たった。

遮る物が無い・・・という事が好きなのは、ワガママな自分を思えば当たり前(笑)
マイペースで行かなきゃ、何事もうまく進められない。
だから、バイクに乗っても・・・・(爆)


色々なプレッシャーが多いのは、歳を重ねた証拠なのだろう。
それを投げ出せないのは、責任感か意地なのか・・・。

今の自分にできる事は、納得できる道を走り続けるだけ。
何処までアクセル全開で行くかどうか・・・って事、らしい。

トラブルが多ければそのスレスレを、涼しげな顔して3倍位の速度差で抜けてやろう。
燃料が尽きるまでの命だからこそ、綺麗に回しきって走りたい。
(燃料補給も大事だが(笑))


仕事に疲れて外へ出て、ボーっと空を見ながらそんな事を考えていたら、
瞬間的にスプレーをまいたような雨で、目の前に虹が光った。



                Text and Photo by H.Wakao
 
 
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