足早に訪れた秋は、人々の食欲を増進させるのだろうか・・・。
食のアミューズメントパーク横浜中華街は、
この時期、呆れる程の人出で真っすぐ歩く事が難しい。
今は上海蟹が旬として有名だが、香港あたりで貼られている上海蟹のポスター(複製)がいたる所に貼られて、
味覚の秋だと食いしん坊の虫をめいっぱい刺激してくれる。
この刺激に負けると、本場では信じられない程の高価な食事になりかねないので、
今月の末には香港(上海でないのが悲しい)へ出かけて食す事にした。(それまではじっと我慢)
香港と言えばイルミネーションが綺麗で有名だが、横浜中華街もなかなか頑張っている。
このお店は、香港のビルに施されるイルミネーションを模しているようだが、
雰囲気だけはしっかり出ているように思う(笑)
観光地としての役割もあるからなのか、それともこれが日本的な事なのかわからないが、
どこの店も外も全般的に汚くなく、まとまっている。
食べ物の味は、その分アクが少ないというか味気ないというか・・・・・(爆)
いつも中華街で食事をしているが、残念ながら抜群に美味い・・という店には出会えてない。
それはきっと、食材自体の美味しさが足りないからだと思っている。
見た目が綺麗な野菜や工場のような場所で飼育される鶏等が、美味しくなるとは思えない。
冷凍されて加工された物を使っていたら、個性的な味がでるはずもない。
まして調味料の類も工場生産品が多く使われているから、
味を誤魔化しこそすれ美味しさを演出する事はできないのだろう。
香港では、生きている物は、食べる直前まで生かしておく。
熱帯地方であるから、そうしないと腐ってしまう・・・とも聞いた。
さすがに肉屋で牛や豚を屠殺する事はないが、鶏は生きたまま売っているし、
魚や蛇も同様に扱われている。
国に信頼感の無い人々が信じるものは金。
そして日々の楽しみは食に求めたのかどうかは解らないが、
香港の人々の食に対する厳しさは、どこか大阪に通じるものがある。
安くて美味くないと生き残れない。
それは香港では常識のようだ。
だから、混んでいる店ほど美味しい。
横浜中華街は観光でも食っているから、そこら辺の厳しさは育たないらしい。
だから、行列ができる店=不味い、なんて言われてしまうのだろう。
ああ、ここにも観光客がいた・・・・・(爆)
Text and Photo by H.Wakao
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