秋の夜長とはよく言ったもので、
いつの間にか夜が長くなっている。
空気はその涼しさが増すにつれ
穏やかな色に変わっていく。
この日見た海は、
ちょっと柔らかい感触を見せてくれた。
バイク乗りは基本的に厚着だから気にならないが、ぼ〜っとするには肌寒い。
だからというワケだからか、恋人達にとっては寄り添う理由としても、この気候は望まれるのだろう。
新港埠頭地区にある
赤レンガパーク。
貨物用の駅と線路の一部を残して、
周りを公園として整備した。
赤レンガ倉庫はライトアップされ
港の公園としては「らしい」風景に仕上がっている。
やはり、と言うか、当たり前と言うか、ベンチはカップルで埋まっている。
車を停めにくいせいか、それほど多くいるわけじゃないが、
夜9時を過ぎるのにかなりの人数が・・・。
横浜の公園の特徴である緑の少なさもあって、なんだか少し寂しい感じがした。
人工的な灯りも、何か羽織らないと耐えられない風も、今の横浜の1シーンではある。
まして、肩寄せ合う二人にとっては、独り占めできる横浜なのかも知れない。
貨物駅跡のベンチに座って語らう二人を見ていたら、
幸せな空気がそこだけ暖めているような錯覚を覚えた。
最近、好きな人と夜景を見ながら語らうような事、無いな〜(笑)
Text and Photo by H.Wakao
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