中華街の夜は、意外なほど早い。
9時を回れば、かなりの店が閉まってしまう。
大きな店でも9時半ラストオーダーが当たり前。
それは、古い横浜の常識にもにた慣習でもあった。
例えば仕方なく夕刻の便で香港にたどりつき、夜10時を過ぎて空港を飛び出し、
ホテルにチェックインして外に飛び出す時刻が11時を平気で超えたとしても、
街の粥麺屋は当たり前に営業し、食う場所に困る事は無い。
外で食べる事が当たり前の社会ならではなのだと思うが、
旅行者としては短い滞在時間を有効に使えるのでありがたく感じる。
日本も気がつけば夜遅くまで活動する人が増えた。
だから、東京では眠らない夜が当たり前になっているのだろうが・・・・。
東京から友達が来ると、その閉め方の早さを喜んだり悲しんだり。
「横浜らしさ」をありがたがっても、空腹には勝てないのかな(笑)
東京タイムに慣れている遊び人達が、どんなに恨めしそうに店を覗き込んでも、
横浜の店はきっちりしっかり品行方正に早じまいをする。
もちろん、深夜まで営業している店だってある。
「梅蘭」や「北京飯店」等が有名だが、値段もそれなりになってしまう。
この前の深夜、仕事帰りに腹が減ってその「北京飯店」に飛び込む事があった。
その日食べたかったのは「海老炒飯」。
「五目炒飯」にくらべれば細かい色々な具は無いのだがその分、しっかりむき海老が入っていてボリュームがある。
(値段的にあまり変わらない事も考えると、お薦めするに値する一品と言える。)
だから最近炒飯と言えば、私的には「海老炒飯」がという事になっている。
昼、一般的な店で食べる「海老炒飯」はだいたい800円前後。
しかし「北京飯店」では、1500円という値段がついていた。
昼間の1.5倍の値段を払って食べるのなら、コンビニでもいいや・・とも思ったのだが、頭の中に海老炒飯が舞う(笑)
で、オーダーしてみれば、具の海老がなかなかの大きさでしかも量もタップリ。
1500円という価格に見合っていた。(深夜としては・・・・だよ(爆))
24時を回った店内は、ガラガラ。
それでも、手のかかる「小龍包」もあれば珍しい「牛肉加哩飯」(中華風カレーライス)もある。
ただ、単価が高めなのが・・・・・(涙)
どの店も深夜までやっていれば、こんな時間でも中華街に観光客が多く訪れるだろう。
(食のアミューズメントパークなのだから、知らない飲み屋に行くより健全だと思う。)
そうすれば競争意識も芽生え、価格も適正になるはず。
だから深夜徘徊族としては、もう少し遅くまで開いていて欲しいと願うのだが・・・・。
ついこんな事書いてしまうのは、きっと腹が減ってきたんだ(爆)
しかたない・・・
食べに行くとしよう。
Text and Photo by H
|